懸念していた通り、やはりビジュアルに無理を感じ残念だった。
もう最初からエスターの顔立ちが大人にしか見えない。いや、そりゃあ、演じるイザベル・ファーマンは23歳だもん。それをCGやSFXを使わず遠近法やメイクアップなどを駆使、苦労して9歳を演じている。
しかし当然エスターのバストアップ、クローズアップシーンはたくさんあり、どうしたって大人顔にしか思えない。でも役的には実は成人年齢なのだから "大人風子供" で良いのか⁈ーーってなんともややこしい。
世評では違和感がないという意見が過半のようだけど、私はもうファーストシーンから前日譚のはずが後日談に思えてきて、ストーリーの時系列を見失ってしまった。
前作では終盤のネタバレまで当時12歳のイザベル・ファーマンが見た目9歳のエスターを演じるので全く違和感がなかった。そして、最後の最後、エスターの真実の年齢が暴かれ、それっぽい大人びた見事な演技を披露して鳥肌ものだった。しかも、それはクライマックスの短時間だけなのでボロも出なかったし。
まあ、こんな続編にチャレンジする試みは凄いと思うし、前作を観た人なら、どれほどの懸念を抱こうとも本作をスルーできるはずもなく、なんだかんだ話題になる作品ではある。
そういえば、見覚えのある母親役のジュリア・スタイルズは「ボーン」シリーズに出ていたなぁ。
