"僕は兵士でもヒーローでもないし、迷惑なんだよ"
スネ夫の家で宇宙戦争映画を撮っていたのび太たち。
そんな所にある一隻の小さなロケットが不時着する。
乗っていたのは、ピリカ星の大統領"パピ"
彼はピシア軍の反乱に遭い、辛くもピリカ星を脱出したのであった。
パピと出会い、のび太たちは撮影を再開するものの、パピの追っ手は地球まで迫っていた...
本作は1985年に公開された同名作品のリメイクである。
2021年3月5日公開の予定がコロナ禍の影響で公開が1年延期となった。
作画の迫力が凄かったですね。
音の圧力。
まるでマクロスかのようなドッグファイト。
キングコングかハルクのようなジャイアンの暴れっぷり。
僕がとても印象に残ったのは、劇中で反逆軍と戦うためにピリカ星へ向かうロケットの中でスネ夫が放った一言。
「僕は兵士でもヒーローでもないし、迷惑なんだよ」
ジャイアンには力があり、のび太にはまさに主人公的な勇気がある。
だけどスネ夫には秀でたものは何もない。
ある意味1番"普通"な存在。
自分の意思ではなく周りに合わせ戦いに向かう。
そんな彼から放たれた何気ない一言に非常に心打たれた。
残念な事に戦争が身近になってしまった"今"だからこそ響いたのかもしれない。
思えば、コロナ禍以降ドラえもんは映画が始まる前、観客にコロナ禍での感染対策を伝える為に一役買っていた。
そのおかげか映画館でクラスターが起きたという話は聞かない。
公開まで1年待った子供達に言いたい。
"さ、始まるよ"
是非劇場でご覧下さい。