BOI

笑いのカイブツのBOIのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.9
"人間関係不得意"

NHKケータイ大喜利でレジェンドとなり、その後はハガキ職人として名を馳せ、オードリーのオールナイトニッポンファンには馴染み深いツチヤタカユキ氏。
彼の自伝的小説、「笑いのカイブツ」が原作の本作。
狂人的なまでに笑いを求め、笑いに狂い、人生を笑いに捧げた男の話。

劇中に出てくるお笑いコンビ"ベーコンズ"はオードリーがモデル。
もちろんベーコンズ 西寺のモデルは若林正恭氏だ。相方の水木はもちろんオードリー春日氏。
構成作家 氏家氏はどきどきキャンプの佐藤満春(サトミツ)氏だ。
ツチヤ氏の"人間関係不得意"の話はラジオだけでなく、若林氏の著書「社会人大学人見知り学部 卒業見込」にも出てくる。

ツチヤタカユキを演じる岡山天音さんの狂気溢れる怪演に終始圧倒された。
生きてるような死んでるような、なんとも言えない表情から滲み出る狂気。素晴らしすぎました。
仲野太賀さん演じる、西寺もよかったですね。
あまりフィーチャーされませんが、板橋駿谷さん演じる水木の喋りのトーンがラジオの春日そのものすぎて笑っちゃいましたね。
終盤のベーコンズの漫才シーン。ネタのテンポがとても良くて、エンドロールを観たところ実際にネタを作成したのはツチヤタカユキ氏ご本人。
漫才指導はM-1グランプリ2023王者の令和ロマン。
とかなり本気でした。
THE SECOND王者のギャロップ毛利さんなど所々に芸人さんも出演しており、お笑いファンとしても凄く楽しめました。

今年、オードリーのオールナイトニッポンは東京ドームで番組イベントを行う。
そんな年にこの作品が公開されるのはなにか運命的なものを感じました。

是非劇場でご覧ください。
BOI

BOI