覡万華鏡

ブレット・トレインの覡万華鏡のネタバレレビュー・内容・結末

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

笑いを求めて劇場へ。

この手のお笑い系アクションはアマゾンプライムに降りてきたくらいのタイミングが丁度良い、なんてスタンスでしたが日本舞台だしちょっと面白そうだという事で観てきました。




で、結果は”クソ”だった。。。。。


まず、ハリウッドの日本観には期待していなかったけど案の定の”ハリウッドのなんちゃってニッポン”で、まあこのハリウッド映画の日本はそういうある種のジャンルを確立してますので、お笑い系の映画だしまあいい。

けど、物語がそもそもそんなに面白く無くて、舞台も手狭なので殆ど俳優の演技で笑う、”悪い意味で邦画みたいな”作品でした。ああ~逆に邦画ってこの感じがスタンダードなんだな!とか気づいたりして。

まあ頭空っぽにして楽しむ映画なのは重々承知なんですが、あまりにも大味過ぎて1900円払った客はちょっとキレるかもというレベル。どんなジャンルの映画にしても最後の最後には満足感が必要になってくるわけで、この映画はそれが弱い。敵も色々出てくるのだが、結局その場の勢いうりゃー!ってラスボスまで同じ感じでぶっ倒して終わり。つかあのラスボスメチャメチャ強いんじゃなかったのか?と。


舞台も新幹線なんだから駅に止まるわけで、なら駅ごとに殺し屋が乗り込んでくれば良かったのに一人を除いて最初からみんな乗ってるせいで列車を舞台にした必要性が薄まってます。途中からホワイトデスの組織が駅で待ち構えてたけど、アレに対抗する為に車内の殺し屋達全員が協力してウリャー!トリャー!でも良かったんじゃないかと。そういう感じでコメディとはいえ流石はハリウッドだなと見惚れるようなアクションシーンも無かった。

この映画にはそういう収束していく快感も無ければ、ギャグの面で笑い死ぬという事も無い。ブラピの演技を観てられるだけ。それだけなのだ。第二の主人公とも言えるキムラも影が薄くて扱いきれてなかった。

何もかもがおかしな世界観で一つの列車に殺し屋を集めたコメディアクションを作ろう!舞台は元々おかしな文化のある日本にしよう!ってな企画会議で作られたのが容易に想像出来る脚本でした。

仕事帰りの平日のレイトショーで観るくらいなら丁度良いのではないでしょうか?
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