ムック829

ブレット・トレインのムック829のレビュー・感想・評価

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)
4.0
どいつもこいつも運が悪い、日本の新幹線を舞台にしたゆる~いハチャメチャアクションコメディ。

なにこれ面白い!ひとつの列車に複数の殺し屋が鉢合わせ、だけどゆるくてハチャメチャっていう。
漫画みたいなあまりにもおバカすぎる展開、さすがデッドプールのデビッド・リーチ監督ですね。

日本が舞台だけど日本じゃない感バリバリなのは笑う。富士山と侍出しとけばいいだろみたいな。
だけど明らかに違うとわかるから許せちゃう。むしろこの日本じゃない日本を一番楽しめるのは日本人かもしれない。
登場する全ての人物、小物、ギミックが後々意味を持ってくる辺りはやはり伊坂幸太郎だった。

「弾丸列車」とは言うものの、ずっとアクションしっぱなしというわけではなく。
争っていても「うるさいわよ!」と注意されたら謝り、客室乗務員が通り掛かるとピタッと休戦するのがツボ。
またこれほどむちゃくちゃで情けない役のブラピはあまり見たことがないので新鮮でしたね。
とにかく運が悪くてボコボコにされてぼやきまくりだけど、楽しんでるように見えたのは私だけ?

悪運と幸運は表裏一体、見方次第で逆になるという考え方は好き。生きてるだけでオッケー!
ヘンテコでスタイリッシュでなんだかんだ日本愛に溢れる?全てが繋がる楽しい群像劇でした。
ムック829

ムック829