きよこ

ボクたちはみんな大人になれなかったのきよこのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

話題作が目白押しで時間のやりくりが大変だなあ。11月はアジア映画祭や地元の映画祭もあるし。。。と支配人に泣きつく私。

「この映画は気にいると思います♪」と爽やかに言われたけど。。。

森山未來を愛でる映画だったなあ。とにかくネクラで綺麗で儚くて自信がなくて、流れに身をまかせて漂っていて。ちゃんとしようとするとうまくいかなくて元カノの「普通だね」にずっと囚われてしまっている。彼の変わりようには驚いた。幼い彼も錆びれた彼も繊細で顔や猫背の歩き方、どっちも確かに存在し息をしている。バケモンだ。


時間軸が前後したり少しずつ戻っていくことで彼女との出会いまで遡る。観ていて切なくなったり東出くんの七変化やブラックな台詞にクスッと笑えることもあった。けど、既視感は否めなかったしカタルシスはなくて見終わって「ふーん」ってなっていたのはなぜだろう。


帰りの車の中でふと胸に去来とした記憶。


自分はどうやって人を好きになっていたんだろう。臆病で告白なんてなかなかできなかった。好きになってくれる人を好きになっていたこともある。たぶん沢山傷ついて傷つけてきたかもしれない。それでもまた誰かを好きになっていた。大人ってなんだ。好きってなんなんだ?


恋したら大人でなんかいられない。


世の中の8割はゴミで残りはカス。
でも正しく生きたいと必死だった。
それでいいと今は思う。



まさに私たちの時代。
確かに雑誌の文通欄で文通したことはある。。。
写真を送りあって自然消滅したので黒歴史🙄
きよこ

きよこ