ずっと前からタイトルは聞いていたため鑑賞。
【全く、たけしを知らない人でもおすすめ】
久々にいい映画を見たと思ったし、ボロボロ泣いた。
俳優たちは豪華ではあるし、それぞれ存在感があるんだけど、しっかりと人物然として物語に集中できる。
大泉洋も柳楽優弥もすごい俳優。どんな演技指導なんだこれはという感じ。あと門脇麦まじ可愛い憂いを秘めたマブいスケって感じ。
時の流れは無常で、不変などない。フランス座の栄枯衰退が描かれる。求められないコント、歌。いつまでも舞台の人だった師匠。
どれだけが現実の物語なのかはわからないけど、とにかくお話として純粋に起伏に富んでいる。
跳ねたと思ったら沈むの繰り返し。
怒ったと思ったら笑ったの繰り返し。
挑発的で危険な内容も含んでいるかもしれないけど、人生の中のさまざまなドラマが、しっかり描かれている映画だと思った。
怒りとも取れるような、緊張感のある会話シーンも、コントシーンに並んで印象的。
明るい気持ちで踏み出せる、マジ感動、しかしエンディングのアニメーションはクレジットなしで観たかったかも、ということでこの評価。
芸に対する考え方も、素敵だと思ってしまう。