Kamiyo

オーストラリアのKamiyoのレビュー・感想・評価

オーストラリア(2008年製作の映画)
3.5
2009年 ”オーストラリア”  監督.脚本バズ・ラーマン

ニコール・キッドマン演じるサラとヒュー・ジャックマン演じるドローヴァーによる「風と共に去りぬ」そのものと言えるドラマチック・ラブストーリー部分に、「オズの魔法使い」をモチーフに使ったアボリジニ混血少年の成長物語が組み合わせられています。
共にオーストラリア出身の俳優

1939年のオーストラリア北部ダーウィンという街が舞台。
第2次世界大戦勃発前、イングランド貴族のサラ・アシュレイ夫人(ニコール・キッドマン)は夫の最後の所有地である、オーストラリアの「ファラウェイ・ダウンズ」という牧場に向かっていた。
1年も夫はロンドンに帰ってこないのだ。
オーストラリアの領地から帰国しない夫を追って、イギリスからオーストラリアへとやってきた英国貴族の女性サラ。
彼女を出迎えた無骨な牛追いの男ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)と共に、大陸の奥地にある領地「ファラウェイ・ダウンズ」を訪れたサラは、そこでアボリジニとの混血の少年ナラと出会う・・・

そこでは夫が殺され牛が盗まれている惨状に出くわすことになる。
夫の意志を継いで広大な牧場を守ろうとするサラは、財産を護るために1,500頭もの牛を、何日もかけて目的地のダーウィンの港まで運ばなくてはならない。
牛をはるばるダーウインへ苦労して砂漠を超え運び
海軍に売却するに成功する。
ここら辺の牛の迫力ある群れや自然の映像、牛の大移動シーンが
映画の前半の見せ場だ。

ニコール・キッドマンが演じる英国貴族サラ・アシュレイとドローヴァーの恋物語は、お互いバツイチ同士で結ばれますが、途中別れもあり、ラストに再会でき、いい感じで幕を閉じます。
サラとナラの親子愛を育む様子、ドローヴァーが子供との関わりの中で自分の内面の向き合う様子、親が子供の巣立ち・旅立ちを見送る様子など、人間の心情描写がいいなと思いました。
アボリジニの生活を描くことで、人種差別など考えるべきことを問題提起している様子がうかがえます。
日本軍が攻め入る様子を描いたことも、監督のメッセージとして受け止めたいと思います。

最も面白いのは前半の農場経営の困難であった。この時代らしい
競合相手からのあらゆる不正行為と妨害行為を受けて追い込まれながら、命懸けの起死回生策を実行する。
雄大な自然を背景にしたダーウィンへの牛の厳しい移送が見所。

いろんな要素を詰め込みすぎて散漫なストーリーが,
かなりの大味で,
登場人物への共感が湧いてこない。
もっとシンプルでよかったんじゃないか・・・。

ニコール・キッドマンは美しかった。
特に舞踏会のチャイナ・ドレス風の衣装に
目をひかれました。
とりあえずヒュージャックマンがかっこいい!
165分という長い映画。
Kamiyo

Kamiyo