タイトル詐欺予告編詐欺なのはまぁ置いといて、何というか物語の中心が何処なのかよく分からない作品でした。導入こそアニマルパニックものの装いだが、サイコパスが闖入してきてからはドンドン怪しい方向に。そもそも主人公は誰なのか？その都度その都度で視点が入れ替わり簡単に途中退場してしまうので誰に感情移入していいものやら混乱します。重要な場面もスパッと差っ引いてしまい全体的に説明不足。敵側主役ともいうべき狼は途中でどっか行っちゃうし、サイコパスの目的も謎のまま、虎鋏トラップにかかるのもモブの森林警備隊の男だけ(しかも死なない)って。えーッ？娘ちゃんが真の主人公だとばかり思ってたのにまさかそんな酷いオチが待っていようとは。
ラストバトルは存外あっさりだが、そこからが本作での一番の見どころかな？伏線は張っていたけど回収の仕方が衝撃的。スプラッタホラーも真っ青の残虐報復に…ウップ。誰も幸せにならない胸糞ラストですが、ある意味でのカタルシスがあって個人的には嫌いではないデスね。
