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半月〜ハーフムーン〜
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『半月〜ハーフムーン〜』に投稿された感想・評価

5.0
【記録】ca. t.i.f.f 9 sep. 2006. in kurdish and persian. / 再見 dvd.

バフマン・ゴバディ監督の映画を二作ばかり鑑賞したことがあるがレビューを書いていないので(A Time for Drunken Horses +Turtles Can Fly)内容を完全に忘れちゃっている。それに、キアロスタミ監督の映画の助監督をしたこともあるようだ。『ブラックボード 背負う人』の映画に準主役で出ていたのを覚えているし、このレビューは書いた。個人的にクルドの文化は馴染みがあるが、イラン文化との共通性を感じる。私の仲間も自分のことをイラン人とは言わず、クルド人という。クルドという国はないが誇りに思っていいることが伺える。

レビュー:

いい作品だ。クルドの音楽を初めて聴いたかもしれない。 全曲をHossein Alizadeh, という人が作曲したらしい。クルドの音楽家の音楽なのでホセインの曲を聞き直してみたい。
コメディタイプのドラマである。有名で伝統的な音楽家である、マモ( Ismail Ghaffari)はイラクのカーディスタンのクルド人である。彼と十人の息子はイランからトルコとの国境を越え、バスで母国、イラクのカーディスタンのアルビールにコンサートに行く予定。でも、そうは問屋が下ろさない。マモはカーディスタンでは有名な音楽家で、民が慕うが、イランの国境警備隊は一行をイラクに行かせないようにする。 それだけでなく、異文化の音楽にも興味がないようだ。警備であるイランのカーマンシャからの男性でクルド人はここでは力になれなかった。そして、国境警備隊は女性歌手Heshoを奪ってしまうし(女は公共の場で男の中で歌えない)、楽器も破壊してしまう。
マモは千三百三十四人もの女性歌手が閉じ込められている禁断のやまにいき、(そこは警備が厳しくマモは裏金を渡して入れてもらう)そこでHesho を見つけ出している。この山での演奏を大きなスクリーンで見たかった。ダイナミックないいシーンだ。

あらすじを全部書いていないが、クルド人の有名な音楽家マモを使って、クルド人の「国が持てない宿命」をコミカルに描いていると思う。イラン、イラク、トルコなどにまたがって住んでいて、一歩国(この場合はイラン)を出て、生まれ故郷?のイラクのカーディスタンというクルド人の住んでいるところに行くこともできない。トルコもこの一行を通してくれないようだ。クルド人に対して、国境を超えることは皆無に等しい。それだけでなく、クルド文化も拒否され、歌手である女性たちの人権も阻害されている。それに増して、敵対関係にあるイラン、イラクだから、より、国を持たない(持てない)、土地を奪われたクルド人のこれから(続くだろう)の情勢に疑問を投げかけている。
あれ、と思うところがあった。バンを運転している男がイランに戻るかイラクに行こうか迷っているとき、その方向指示の看板が英語で書かれていることだ。そして、ペルシャ語もアラブ語のサインでなく英語だというのがおかしい。それに、携帯電話やワイヤレス インターネット ラップトップなどの技術の進歩が、このようなクルドの共同体にも存在するのにも興味が持てる。技術の発展でトルコ、イラン、イラクもこれらで繋がっているが、人間や国々はつながりを見せていない。何年経っても?
前半は軽快なコメディタッチで期待を抱かせて、後半は何も解決せずに無慈悲な現実を叩きつけるゴバディ節。被差別少数民族の文化的魅力と惨状を同時に表出できる良い構成だと思う。
クルド人白髪長髪おじいちゃんたちのヘッドバンギング映像が衝撃的だったけど、調べたらヘッドバンギングの起源がそもそも中東イスラム音楽にあるらしい。