ダイヤモンド

世界で一番しあわせな食堂のダイヤモンドのレビュー・感想・評価

世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)
3.0
僕が作り あなたが喜び 客も喜ぶ みんなしあわせ_。

フォントロンという男を探しにフィンランドの田舎町の食堂にやってきたチェン。
息子を連れたその中国人を物珍しそうに眺める食堂の客たち。女主人シルカも持て余す始末。
ところが急の団体客、しかも中国人の来客にどうしていいのやらわからないシルカに、チェンが救いの手を差し伸べる。
実は、彼は上海の腕利き料理人だった。

中国の食文化が北欧の地で思わぬ効果を生み出しただけでなく、逆に北欧の大自然にチェンが変わることによって、互いに傷を持っているシルカとチェンの心を癒してゆく。テーマもストーリーもそれほど凝ったものではないけど、ロケーションの素晴らしさが映画全体を包んでいる。その心地よさに浸れる、心温まるドラマ。こちらもほほえみがたえませんでした。