忘れそう

TOVE/トーベの忘れそうのレビュー・感想・評価

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)
5.0
『大切なことは自分のしたいことがなにかをわかってることだよ。』ースナフキン

なんて…甘っちょろいもんじゃなかった。
ずっと苦悩の中にいるトーべ。
苦しいから笑ってるんだと思った。
やりたい事、やった事がなかなか認められず、
不本意な仕事が絶賛される。
製作するということの孤独。
なんかちょっと分かるような気がして辛かった。
でも辛い気持ちを紛らわすために描いた絵や
想像した物語を求める人がいて、
それらが、夢や希望を生み出していく…
それも真実で、
偶然のような宿命のような
芸術の姿が、そこにはあったな。

そして、ヴィヴィカとの出会い。
二人の求める自由は全く違うもので、
だからこそ
共にいる喜びと、共にいられない悲しみと
それでもそばに居たいと願ってしまう苦しみと
だけど二人でいることで確実に開花していく才能と。

『好きなことを楽しくやったら認められました。』

とは、なかなかいかない。
芸術の神さまはなんて厳しいのだろう。

自由って何かなっていっぱい考えました。
私はすでに私の求める自由を知っているので
それを貫いていきたいなって思った。
どうか見守っていてほしいな。
忘れそう

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