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TOVE/トーベのakariのレビュー・感想・評価

TOVE/トーベ(2020年製作の映画)
3.8
一言でいうと「ままならない」話。

私は共感できたし心に残ったけど、
たぶん見る人を選ぶ。
タイトル通り、本当にムーミンじゃなくてトーベの話。

本業だと感じている画業より副業的な気持ちだったムーミンで成功したけど、トーベの中では第一志望の仕事や恋愛は成就していないという葛藤を抱えている。

でも、いつも情熱を持って進んでいる、進んでいくしかない、という姿勢が眩しい。

芸術分野の人って外側から「その仕事が大好きで夢を叶えた人」と思われることが多いけど、当事者はそんなに単純ではない、ということが描かれていて、よかった。

あと、同性だから成就しないんじゃなく、相手が奔放すぎて成就しない、というのも真実味があった。ヴィヴィカは同性でも異性でも好きになって幸せになれるタイプではない。
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