あーぁ

ミュータント:マックスのあーぁのレビュー・感想・評価

ミュータント:マックス(2020年製作の映画)
3.3
そのホームレス、異戦士。


あんましスーパーヒーロー物とか興味ねぇけど監督があの『デッドガール』のアダム・エジプト・モーティマーやから何かアルヨネ?と期待して観てきたぞ!

『オラは、異星から来たヒーローだっぺ』と言い張る酒臭いホームレスのおっさんの与太話に付き合ったらば、ほんとにヤベーおっさんだったというスーパー厨二病ホームレスのバイオレンスアクションもの。


おっさんいわく自らをマックス・フィストなるスーパーヒーローだと名乗り、地球では力の源が無く、パワーを失ってしまったらしい。
そんな小汚いホームレスの戯言など誰にも信じてもらえる訳も無かったんだが、その話に俄然興味を持っちゃう青年ハムスター。

二人は意気投合するもハムスターが街を牛耳る麻薬組織のボス『ザ・マネージャー』に目をつけられっちゃってさぁてーへん。
ハムスターを救うためヒーローとしていっちょ人肌脱ぐホームレスさん。
果たしてこのなんの変哲もないただのホームレスが血の気の多いギャング達に勝てるのか!?



そのおっさんはホームレスか?ヒーローか?
というシャマランの『ミスター・ガラス』を彷彿とさせるプロットを軸に、自称スーパーヒーローなホームレス、ジョー・マンガニエロが大暴れする映画。


基本このおっさんが勝手に俺はヒーローなんだい!と言い張るだけで戦闘シーンもちょい普通の人より頑丈なくらいで、ひとつ~人より力持ち ~♪な、いなかっぺ大将くらいの実力やし、わりかしご老体やから1バトル終わるとすぐに息切れて今にでもくたばりそうな感じなんよね。

しかしながらおっさんが俺凄いねん話を語り始めると映像がアニメーション映像に切り替わり、赤紫がかったサイケ感でめちゃ筋肉ムキムキなカッケーヒーロー姿になるのでその差が激しいのな。笑

製作がニコケイの『マンディ』『カラー・アウト・オブ・スペース』を手掛けたSpectreVisionというのもあってここら辺のオシャンティさや、ぶっ飛び感はやはり。と言った印象。
まぁもともとジョー・マンガニエロやなくてニコケイ主演でやるはずだったことも考えるともっと馬鹿な映画になってたんじゃ無いかと不安でしか無いわ。

これはコレでマンガニエロらしく枯れ専好きには堪らん渋い配役の方がえかったからニコケイやなくて良かった〜と思ったです。

まぁ結局のところヒーロー映画はあんまし好きくなかったので個人的にはあまりハマらずでしたけど、ハムスターの姉のインディゴちゃんがカッケかったし、他のヒーロー映画とは違ったモーティマー監督らしさも随所に光る珍品でしたねぇ。


この監督の前作『ダニエル』も早よ観てぇなぁ
あーぁ

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