こんな静かで美しいイギリス映画って好きです。
キャリー・マリガンがこの雰囲気にピッタリでした。
自宅のそばにうさぎの穴があるって、なんかすごくイギリスっぽい。カズオ・イシグロの世界に似てるなって思いながら楽しみました。
観た後にサットンフーについて調べてみました。
イングランドの基礎を築いたと言われるアングロサクソン時代の船葬墓で、出土した副葬品から、それまでファンタジーと考えられていた社会が現実だったと明らかにされたそうです。イギリスにとって極めて重要な発見だったよう。
映画ではその出土品をひとつひとつ丁寧に掘り出して、コケを敷き詰めた箱に収めていました。
当時はコケを使っていたんだね。
こうやって新しい知識を学べる映画は大好きです。
そして、映画から得た知識って忘れにくいんですよね。
映像とともに私の頭の中の引き出しに大事に収めました。
時折りはさまれる息子ちゃんのエピソードにもほっこりしました。宇宙に興味を持っていたけど、考えてみたら宇宙探査だって私たちの住む地球のルーツを探るわけだから、考古学に近いものがあるのかも。この映画を見なかったらこんな発想も思いつかなかったでしょう。
発掘者のバジル・ブラウンの名が世に知られるようになって良かったけど、最初に当たりをつけたプリティの功績が1番大きかったね。
