ミュージックの頭の中、カラフルでひらひらしていて良いなあ…と単純に思いました。SIAさんの楽曲は知らなかったけどポジティブなメッセージに元気を分けて貰いました。
自閉症のミュージック、アルコール依存のズー、エイズキャリアのエボ…この映画に登場する人たちは大体、優しくて柔らかくて不器用で壊れやすいように見えました。
それゆえに、生き馬の目を抜くような現実社会から少しづつ押し出され、こぼれ落ちてしまったような。
ミュージックのお世話を半ば押し付けられた形のズーの葛藤…施設に入れる事も検討するけど、最後は自分が面倒見ると決めた。アルコール依存を直し、生活を立て直すと決めた。
護るべきものを手に入れると、きっと人は強くなれる。
最初、スキンヘッド姿のズーを見て、偏屈な性格か?と想像しながら観賞していましたが、ラストが近づくにつれ、あのスキンヘッドが意思の強さを表しているように見えてきました。
強い女性であろうとしなくても、自分のかっこ悪さも全部受け止めて、自分のペースで歩いて行こうよ。そんなメッセージを映画から受け取った気がしました。