エヴァのはしごでふらっと観た映画だったのですがいや予想以上におもしろかった！！！
途中まで実は主人公が二重人格で人殺ししてるんだろ、っていうのを明らかなミスリードとして張ってたけど、結果的に最後まで観てると割とミスリードでもないな…！？というミスリードのミスリードみたいな現象が起きてた。ストーリー自体はかなり読める、けど演出がすばらしい。
最後に山城が清田さんの絵を描いていたのを、中村獅童デカはなんだか微笑ましく見てたけどあれは清田さんも彼の中でキャラクター化されたってことでしょ…？いやマジで演出うめ〜な〜！！？
そうなると両角と山城の共犯関係ならぬ共同制作はどこから始まってたんだ…？と遡らずにはいられない。辺見と両角の信仰が逆転した、みたいな小さなエピソードを挟むことで、しばしば書き手と読み手の中に現れてくる上下関係を倒錯させて観客を惑わしていくのもうまいなあと思いました。こんなに客の読解を信頼してくれてることがひしひし伝わってくる邦画もめずらしい。
後から監督が永井聡監督と後で知ってうれしくなりました。いやわたし永井監督と相性いいの……帝一の國とか恋は雨上がりのようにとか
