今までに観たボクシング映画史上、私的には最高に面白かったなあ。
ボクサーの光と影、夢と現実、男と女、汚い部分も全部混ぜ合わせてきた。
スターダムにのし上がるボクサーなんて、一体何人いるのだろうか。ほんのひと握りのスターの影にいる何百人何千人というボクサーたち。一瞬にして下克上が起こり、昨日踏んづけていた者に明日は自分が踏み台にされる世界。
夢をひとつずつ叶えても、ひとつずつ消えて行く。そんな現実でもなおボクシングを愛することをやめられない。その往生際の悪さすら、胸を熱くして行く。
マツケン、東出くん、時生くんの役作りが素晴らしい!