終わらない日常であるはずのクレヨンしんちゃんの世界で、その先が示唆されるという意味でもチャレンジングな作品だったと思う。
他のみんなと違い、幼稚園生から塾に通ったりと将来を見据えて生活をしている風間くん。
そんなみんなよりちょっと大人だった彼だから気付いてしまった“先の未来”
そんな未来を変えようともがき、足掻く風間くんの姿は涙なしでは見られない。
彼のやり方は独り善がりの間違った努力かもしれない、結果的には無駄になってしまうかもしれない。
でも、無駄でけっこう無駄があるから人生！無駄で意味のないことに時間を浪費してしまうのが青春！
そこには正しさとか間違いなど無いと、この作品は人生の無駄を肯定してくれる。
人生に無駄なものなんて無いっていう優等生回答ではなく、人生には無駄も必要だと少しハードルの低いメッセージを打ち出してくれるのがこの作品の良さだと思う。
ただ無駄を愛すのだ！
