136分はさすがに長い。
2期のラストから最終回まで描かなくちゃいけないから必然的に長くなるのは分かるんだけど、それにしては別に削っても問題ないような話があったりするからもう少し短くできたと思う。
ラブコメっていう作品の特性上、登場人物がただ喋ってるだけの構図が多いため、似たような絵面がばかりになってしまい、ただでさえ長い上映時間がより長く感じる。ここは作画とか演出で場面を持たせる工夫が欲しかった。
2期の時点では誰と結ばれてもおかしくない状況だったからこそ、なぜその娘が選ばれたのか？何が主人公にとって決め手となったのか？の描写にもっと時間を割いて欲しかった。
一応主人公が色々と語ってはくれるんだけど、わりと曖昧というかフワっとした理由で別にセリフを少し弄れば誰とでも成立しそうなことしか言わないから説得力に欠ける。
『五等分の花嫁』の映画だから5人それぞれの出番や見せ場が必要だし、それを楽しみに来ている個々のファンもいるだろうからそこは削れないんだろうけど、メインヒロインの話が物語全体の軸として機能していないためフラフラとしたままラストを向かえるためモヤモヤが残る。
あと、誰が花嫁に選ばれるかマジで知らない状態だったので始まる前からこれまでのエピソードを頭の中で総ざらいして、練って捻ってしながら予想していたんだけど、映画開始早々からある特定のキャラの描写や演出が目立っていて、これはつまりそういうことなんだろうなと思い色々と考えるのをやめた。
一応、誰が選ばれるかは最後の方まで伏せられてはいるし、ミスリードを誘う展開もあるにはあるんだけど時すでに遅し。他のヒロインとのイチャラブシーンを見せられても何だか虚しくなる。
普通にTVで3期やって劇場版では選ばれたヒロインとのエピソードを中心とした後日談的な完結編をやって欲しかった。 ただそれだと他のヒロイン推しのファンの足が劇場から遠退くから今回ほどのヒットが見込めなくなるから難しいところなんだろうけど...
でも、推しが選ばれたのは本当に嬉しいし、エンドロールでは曲と映像も相まって少し泣きそうになったから、文句は多々あれどわりと楽しんで見ていたんだと思う。
