バカバカしく、よく見たらそんな難しいことはしていないという。ただ、ほふく前進でき、道順が分かれば、かなりの成功率でラストまでたどり着けよう。
閉所恐怖症の人には無理だが、精神力があれば、割とぬるげーな気がした。よく似た突然の密室デスゲームからの脱出系作品と比べるとそういう評価になる。
ただ、この作品のオリジナルなところは、そういう遊びではなく、生のメタファーであることだ。
このチューブが模しているものに後半気づいたら、何を見せられているのかを理解できる。そして、最初の車内でのアダムとの会話のやり取りを思い出せば完璧だ。
ある意味、フランスというかヨーロッパっぽい落とし方というか、テーマで持っていき方だなと思う。
ツッコミどころは多すぎるため列挙することは控えるが、死の脱出というサブタイトルから想像して見ると、きっとズレが生じるはず。正しくは、生への脱出か。