Haiku

劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトのHaikuのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

“列車は必ず次の駅へ
では舞台は? あなたたちは?”

卒業が迫る舞台少女たちの最後のレヴューを描いた作品。

学園の外に飛び出した彼女達の戦いは未だかつて観たことのない次元へ進化を遂げており、そのエネルギーに脳が焼き尽くされる。
劇場で見る意味のある凄まじい作品だった。傑作。

ワイルドスクリーンバロック開幕!からのばななによる“皆殺しのレヴュー”
電車が変形するところから演出がバチバチに決まっていてテンションがぶち上がる。
足でリズムを取ってからのばなな無双、純那と顔も合わせずに上掛けを一瞬で切り捨てるとこカッコ良すぎ。

香子と双葉による”怨みのレヴュー”
アニメって、映画ってこんなことして良いんだって思わされたレヴュー。
双葉を問い詰める香子は浮気を糾弾する妻のよう。この2人ずっとイチャイチャしてんな……
『わがままハイウェイ』の曲調が変わって光るデコトラの前で2人向き合って歌うシーン好き。

まひるとひかりによる“競演のレヴュー”
2人とも真剣なんだけど前半部分は見た目が面白すぎて笑ってしまう。シンクロナイズドスイミングはずるい。
後半部分は「あなたが」連呼とまひるの本音と演技入り混じる演技がかなり怖かった。
華恋にはひかりが必要であることを受け入れて、ひかりの背中を押して華恋のとこへ向かわせてあげるまひる、かっこいいよ。
最後のまひるの口上で毎回泣きそうになってしまう。

ばななと純那による“狩りのレヴュー”
純那の日和った発言でキレてワイルドスクリーンバロックを始めたんだろうけど、ばなな、キレすぎ。
「今は今はと言い訳重ね、生き恥晒した醜い果実」←辛辣すぎて面白い。
偉人の名言を引用してばかりだった純那が自分の言葉でばななにぶつかるの熱い。
「99代生徒会長、星見純那! 殺してみせろよ 大場なな!!」は痺れた。

真矢とクロディーヌによる"魂のレヴュー"
クロちゃん、可愛いくて美しいし、周りのことよく見ていて気遣いもできるし、真矢に劣等感を感じながらもずっと挑み続けるしで観るたびにどんどん好きになっていくな。
彼女が額縁に入っているように見えるシーンは本当に煌めいていて美しかった。真矢と気持ちがシンクロしていた。
「あんた、今までで1番可愛いわ!」「私はいつだって可愛い!」「私には、アンタ/あなたを!!」等、お互いへの強い思いが分かるセリフがたくさん聞けて良かった。

華恋とひかりによる“最後のセリフ”
華恋死亡→バミリに変身!→列車にくくりつけられてマッドマックス→アタシ再生産!! そしてお互いに進化した口上を高らかに宣言……全部最高だ。めちゃくちゃカッコ良いし気持ち良い!!
東京タワーぶち折って上半分をポジションゼロにブッ刺す表現、無茶苦茶なのにちゃんとそれをやる意味を込めて成立させてるの凄すぎる。
再鑑賞時、2つに別れた東京タワーの意味を理解した上で、胸を貫かれた後の華恋のセリフを聞いて泣いてしまった。

華恋の過去が丁寧に描写されているのも良かった。
テレビアニメシリーズで超人となってしまった彼女を1人の悩める舞台少女として見つめることができた気がする。

劇中で流れる音楽も全部良かった。
「wi(l)d-screen baroque」が特に好き。流れ出したときの「これからヤベェことが始まる!!!」という高揚感を覚えている。

スタッフロールにまでサービス精神がたっぷり詰まってるのも最高。

でけー音とでけー画面で観れて本当に良かった。
「劇場で観ろ!!」とスタァライトのオタクが言う理由がよく理解できた。
また再上映やって欲しいな……

【鑑賞記録】
2024/06/02 イオンシネマ板橋 4
→ テレビアニメ12話と総集編を観た後に3周年記念の再上映を鑑賞。ほとんど満席で人気の根強さが感じられた。

2024/06/03 DMMTV
→初鑑賞の熱が冷めず再鑑賞。

2024/06/17 イオンシネマ海老名THX 7
→そろそろ上映が終わってしまいそうなので再鑑賞。アップグレードシートを使用。音の迫力が凄まじい。
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