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竜とそばかすの姫のmeraのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

以下辛口なのでご注意ください。

+++++++

ルックがとても好みだけに、とにかく脚本が残念すぎました。点数は全部映像に。

前半はまだ良かったけれど、後半は怒涛の???の嵐。

これは宮崎駿の功罪かもしれないし、日本人男性(主語がでかくてすみません。でも新開誠も庵野秀明もみんなそうなので…)の幼稚さかもしれないけれど、少女に何かも背負わせすぎ。

そして、女性や大人が描けていなさすぎ。リアリティがなさすぎる。映画として、目指すべき理想も、知るべきリアリティも、未来を変えるかもしれない学びも、なにもない。

頼むから、こんなに丁寧に画面を作るなら、ちゃんと脚本を練ってください…!!!

映像がすばらしいだけに、悲しい。せっかくたくさんの人が時間をかけて作っているのに…!

脚本には大人の女性(子どもをきちんと守ろうするまっとうな大人の男性でもいい)の意見を入れてください。

ある程度覚悟して観に行きましたが、結局日本の(男性監督が作る)大作アニメはこうなのかなあ…と、何度もがっかりする繰り返し。

『羅小黒戦記』や『トゥルーノース』を観て、学んでほしい。脚本をもっと大事にしてほしい。メジャーな日本の男性アニメ監督は、自分のことばかりでなく、もっと世間を知ってほしい。女性も人間なんです。子どもは守られるべき存在なんです。あなたのために消費されるものではないのです。

日本の男尊女卑の弊害、国ぐるみの人権意識の低さは、世界がどんどん進んでいるから、すでにエンタメに深刻な後進をもたらしていますね…立ち止まっていては、追い抜かれるぼかりなんですよ…そんな声もいま成功している男性たちには聞こえないのかな…

女性監督、女性脚本家の大作アニメが観たいです!!
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