Dumbo

竜とそばかすの姫のDumboのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
4.0
“僕が守ってあげる…”

こんな歳になってもこの言葉に弱いのです…
これを言われたら、
無条件に好きになる、変な自信があります(笑)
それはさておき…
この言葉がこの映画のテーマになるのかと
思ったら…
そうじゃなかった💦



細田守監督の作品は、
気にしてなかったけど、結構観てました笑
『バケモノの子』も『サマーウォーズ』も
『未来のミライ』も観ましたが、
レビューは書いていません。
唯一好きなのは
『おおかみこどもの雨と雪』ですが、
これもフィルマをする以前に観たので、
やっぱりレビューは書いていません。


…どうもアニメっていうのが、
私の好みに
あまり合わないのかもしれません。
アニメの感情表現が、
どうしても大げさでわざとらしく思えてしまい…
ちょっと苦手なんです…
“仮想世界で現実の自分とは違う自分になる…”
私も違う自分になりたい憧れはあるから、
すずちゃんに共感はするけど、
すずちゃんの
“うぅ…”
“うわ〜”
っていう前半の自己否定の感情表現が
なんかいちいちすごくしんどかった😓


でも…
音楽や歌がよかった映画には加点しがちです。
とにかく歌がとてもよかった!
それは間違いないです!
ライブのシーンは鳥肌ものでした✨
これは映画館の大音量で体験すべきだと
思います。
そして映像もまた素晴らしかった✨
映画館で観てよかったです。


それから、
駅でのルカちゃんとカミシンのやりとりが
可愛くておもしろくて、
ああ、若いって、青春っていいなぁ!と思えて、
何ならそこが
一番好きなシーンだったかもしれないです💦

ただストーリーその他が…

ここから少しネタバレです…








なんとなくミステリアスな雰囲気のしのぶ君。
しのぶ君ていったい何者?
竜はしのぶ君かと思って観てました…
これ騙されたって言うのかな⁈
竜がしのぶ君じゃないとわかった時、
しのぶ君の存在っていったい…⁇
と思ったけど、
それが仮想世界から出て現実を受け入れると
いう事なんですかね…⁇



『美女と野獣』にそっくりなシーンと設定が
出てきます。
(っていうか、そもそも竜は野獣そのものぐらいに似てます)
細田監督が『美女と野獣』が大好きだそうで、
だからこれは
パクリではなくてオマージュなんですね💦



仮想世界はサマーウォーズの世界観と
ほとんど同じでした。
同じ細田監督作品なので
当然といえば当然なんですが…
サマーウォーズに竜とベルが入っただけのような…
なんか新鮮味にかける感覚がありました。



いくつか“⁇”なところがあって、
素直に感動出来ませんでした。
多分ここ感動するところだろうな…
と思うところでも全然泣けなかった💦

なぜ
ベルは凶暴な竜が本当は優しくて、
心に苦しみや悲しみを抱えているって
わかったんだろう?
なぜ
出会ったばかりの竜を
助けなきゃと思ったのかな⁇
なぜ
乱暴な竜を
最初から信じることが出来たのか⁇
あと、
しのぶ君がいつも守ってくれていて、
お母さんみたいだ…ってなったら
もうそれは恋愛感情ではないのか?と思ったら、
そうでもないんだ…
だったらあの、
“お母さんみたい”の言葉の意味は何だったの?
そもそも、このすずちゃん、
普通にかわいいし、
幼馴染とはいえ優しいしのぶ君もそばにいて、
男子(たとえばカミシン)とも普通にしゃべれて、
女子から仲間外れにされてる訳でもないし、
友達もちゃんといるし、
そんなに陰キャな子には思えなかった。





最近、映画観て泣いてない…
私の心がおかしくて感動出来なくなったのか?
それとも感動させてくれるような映画に
最近出会ってないのか⁇
泣ける映画が観たいな…と
最近すごく思うのですが…




さあ、もうひとりのあなたに
もうひとつの世界に

歌よ、導いて…
Dumbo

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