前半のわくわくがそのまま続けばよかったけど、後半に見る価値を感じなかった。
たかが女子高生の睨みで終わる児童虐待なんかない。女子高生だけを加虐親に向かわせる周囲の大人の無責任さも美化しようとしていて、これはさすがに馬鹿にしてんだなと思ってクライマックスでしらけた。
見た目にコンプレックスのあるエピソードもあったけど、結局現実的ではなくて、圧倒的歌声をもっていたら誹謗中傷はあそこまで大きくならないのはスーザン・ボイルを見ててもわかるはず。
それに今顔出しをしない歌手がいるなか、主人公の葛藤や無責任なネットの人々の言動や加害性に説得力がない。
細田監督に都合のよすぎる世界を延々と見せられている感じがして、いいシーンもあるのに、え?なんでそうなるの?という違和感がはるかに超えてしまう。
音楽にまつわる映像だけはすごく良くて、MVとして前半だけみとけば良かったなと思う。