面白かった！
時間のトリックが斬新で、ワンテンポ早い女性とワンテンポ遅い男性という謎設定の意味が分かるところは思わず「なるほど！」って声が出そうになった。
前半のシャオチーが綿矢りさ作品に出てくるようなイタい女性で、色男にホイホイ付いてっちゃうところとか今ひとつ入り込めなかったんだけど、モザイクDJやヤモリのシーンで現実と幻想が入り混じる不思議な撮り方が印象的。
後半で同じ出来事を別視点でなぞっていくのは良く使われる手法だけど、まさかの現象が起きるところから俄然面白くなる。ここで特撮を一切使わずに現象をそれらしく見せるのが上手かったね。グアタイの行為は言ってしまえばストーカーで、結果オーライだからいいんだけど女性は彼の行為をどう見るのかなー。
ところどころギャグ演出が入って笑いを誘うのがほのぼのさせてくれて、ラストもジーンと来た。美人とは言い難いシャオチーがだんだん魅力的に見えてくるのは映画ならではの魔力。台湾で七夕の日がバレンタインデーになってるのは初めて知った。
