爆裂BOX

アフガン・サバイバー/アフガン・クライシスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
タリバンと手を組んだ英国輸送部隊指揮官によってミサイルが奪われる。ミサイルの誘導チップを持って逃げたノア大尉は前哨基地の当直兵ラナに助けられ、たった二人だけで絶望的な戦いに挑む…というストーリー。
アフガニスタンを舞台にタリバンと彼らと手を組んだ輸送部隊の面々に包囲された大尉と当直兵が残弾400発、二人だけという絶望的状況で戦いを繰り広げる物語です。WOWOWのジャパンプレミアで今年一月に「アフガン・クライシス」のタイトルで放送されたようですね。
基地を包囲し、襲撃してきたタリバンと銃撃戦を繰り広げたりしますが、中盤前に弾を使い切ります。まあ、400発だし、節約しなきゃなって言ってましたが、下手に節約して撃ってられる状況でもなかったですしね。そこからはほぼ格闘とナイフ使った戦いになりますね。前半タリバンの襲撃で仲間割れ等でタリバン全滅した後の後半は裏切った部隊との戦いになります。
当直兵ラナは現実でも一人でアフガニスタンの基地タリバンから死守したり、列車を襲撃してきた40人の武装強盗をククリナイフ1本で撃退する最強戦闘集団グルカ兵で、主にこの人が戦闘で活躍しますね。演じるのは「ナイト・シューターズ 処刑遊戯」でもキレキレの格闘アクション見せてくれてたジャン・ポール・リィさんで、今回はあれほど格闘アクション多くないですが、手に釘打たれたり殴られたりとボコボコにされますね。それでも誇りをもって絶対に屈せず、また、ノアに巻き込まれたのにちょっと皮肉は言うけど最後まで彼を助ける姿はカッコイイですね。終盤のラスボスとの死闘では格闘アクションとククリナイフ使った高速ナイフ術魅せてくれます。NHKで放送していた恐竜SFドラマ「プライミーバル」に有能オタク青年役で出演していたアンドリュー・リー・ポッツが主人公ノアを演じていますが、今回は坊主頭で昔と比べるとちょっといかつくなったかな?最初に負傷したせいか、戦闘面ではそんなに活躍しませんね。
ラスボスのバートレットは仲間でも平気で殺す冷酷さを持っていますが、ラスボスらしく最後の戦いではかなりの強さを見せてくれます。ノアとラナ二人がかりでも圧倒してボコボコにしてラナとのタイマンでも圧倒的な強さ見せますね。ボコボコにされてもそれでも立ち上がるラナは少年漫画の主人公みたいで燃えました。やっぱりラスボス強いと盛り上がります。
「誇りには対価が支払われるべきだ」というラストも後味良くてスカッとできました。最後のヘリでの握手もアツいな。「キスしないよな?」に真顔になるのは笑ったけど。
ミリタリー・アクションとしては中々楽しめた作品でした。