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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのYKのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

高校生の時に彼女がデビュー、世間で注目する直前から愛聴していた身としては、必見の映画だったし、彼女の歌声を音響のいい映画館で聞けただけでも点数は甘くなってしまう。

ロビンの存在や、クライブ・デイビスがここまで深く関わっていた等、知らない事も多かったが、特に前半は良く知っている話しなので、安心して観ることが出来た。MVの再現や、ライブでの衣装等、うまく再現されている。そして、当時感じた違和感(How will I knowやI wanna dance with somebodyのMVの酷さ)は今回も同じであった。

彼女の音楽のファンとしては、R&B寄りが好きだったため、1枚目のアルバムが最も好きで、その頃の話しが結構あっさりしていたでの、後半の悲劇が中心に描かれるのだろうと想像したが、やはりその通り。

Bobby Brownが出てきてからの転落やドラッグ禍については、良く知っているだけに見ていて辛い。90年代終わり以降はヒットチャートというよりはスキャンダルな存在になっていたことを思い出した。
やはり、Bodyguardが最後の輝きだったのかもしれない。

彼女の最後をはっきりと描かず、2012年のホテル(死亡場所)からバーテンダーとの会話を経て、全盛期の1994年AMAでのメドレーで終わるのは、最後で救われた感があった。

ボヘミアン・ラプソディと同様、歌のシーンは原則すべて本人なので、役者は大変だと思うが、その点は非常に楽しめた。
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