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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのせっのレビュー・感想・評価

4.0

『ボディー・ガード』で有名なホイットニー・ヒューストンの成功と挫折を描いた話。

今年公開されてた『エルヴィス』と結構共通点が多くて、時代は違えど金の匂いに集ってくる汚い大人やドラッグ問題、かつては輝いていたスターの栄枯盛衰。ただ、ホイットニーの場合レコード会社の社長さんは信頼できる人で、反面実の父親や旦那がダメだったパターン。レコード会社契約の時に「宇宙が無くなるまで」とか言ってて、ヒヤッとしたけど本当の癌は他のところにあった。

序盤から「私がボス」「私が男を捨てる側」など結構強気発言が多かったから、旦那も父ちゃんも簡単に切れそうだったのに結局沼にハマっていく。この強気な発言は内面の本当の弱さを隠すためだったとも言えるけど、何だかんだ実の父親をスパッと切り捨てられなかったんだろうな。

最初の恋人をマネージャーにするのも父親にまずは相談してるし。でも心も身体も疲れきってる人にまだ休むなと言うやつは1番信用出来んからなぁ。あとはドラッグ中毒になると正常な判断が難しくなって側にいる人に依存しちゃうんだろうな。

『ボヘミアン・ラプソディ』以降色んな音楽映画見てきたけど、最後はボロボロになって死んでいく人がほとんどで、こういうの見てると数年ごとに主力のグループがコロコロと変わっていく日本や韓国の事務所の内情もこんな感じだったりするのかもね。(でも唯一『ロケットマン』のエルトン・ジョンは今もカラフルで陽気なじいちゃんで安心する)
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