ぢん子

スペンサー ダイアナの決意のぢん子のレビュー・感想・評価

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海外ポスターの美しさと儚さに惚れている作品。ダイアナさんの人生が明るかったとは言い難いので、観るまで勇気が必要だった。

クリステン・スチュワートが歩く後ろ姿を見てハッとし、話す英語を聞きイギリスの貴族だっけ?と思い(それはカーラ・ディルヴィーニュ)、カンヌ映画祭でハイヒールを脱いだ彼女を思い出した。

迷子になるダイアナさん。
椅子に座る体重計。
グレー射撃と鴨狩。
朝、昼、晩と、着る服たち。
ダイアナさんの為のスイーツ。
想像していた“人"、として生きられなかった、あの建物。

セリフがやけに多いな、と思ったけど、喋っても喋り足りなかっただろうし、ウロウロ動き回っても蕁麻疹出る勢いで(出てません)嫌だったんだろう、と猛烈に伝わる居心地の悪さ。
息子さん達も出てくるから気を揉んだ。

「昔からしてることだから」
それを伝統と呼ぶか、現在では意味のない慣習と捉えるか。

息が詰まるけど、クリステンちゃんの演技、ダイアナさんを観れて良かった。

"寓話"だとしても、事実が混在してるから、リチャードさんに腹が立った。
主役はダイアナさん。脇役&悪役はリチャードさん。
美しいアクセサリーが偽善に塗れてた。
それが事実か演出かどうかとか調べたくない。

救いが、エリザベス女王の懐の深さと、マギーという女性。
特に、マギーが出てきた時の嬉しさったらなかった。

覚書
受難者の生涯 アン・ブーリン
スペンサーの意味
ぢん子

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