おどろきの白鳥

地獄の花園のおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

地獄の花園(2021年製作の映画)
3.2
観終わって最初に思ったのは「OL、勤務時間中は仕事しろよ」。
ヤンキー漫画に対して「学校行けよ、勉強しろよ」ってツッコミと同じですね。

全体的に、漫画チック。
ベースに『ろくでなしブルース』『クローズ』などのヤンキー漫画のパターンを敷き、それをOLの世界に置き換え、喧嘩に縄張り争いなどバカなことを、有名女優に真面目に一所懸命させる手法。
バカリズム企画・脚本らしい、やや妄想のスパイスを加えてある。

漫画でいうと、純粋なヤンキー漫画というよりは『クロマティ高校』『女の園の星』や、田中圭一作品っぽい、他人のヤンキー系画風をパロったギャグマンガの系譜。

ずいぶん、立派で金のかかった特攻服などの美術とキャスティングも含め、笑えて面白いけど、「キワモノ」感が強い。
バカバカしいと一蹴されるか、大笑いするかのどちらかかと。

私は細かいネタには笑いつつも、途中までばかばかしさが勝っていたのですが、ラストの蘭(広瀬アリス)にやられたのでOKです。

あと、直子(永野芽郁)の憧れる同僚の男性社員が、森崎ウィンというキャスティングだったので、『本気のしるし』を思い出して少々ハラハラしました。