韓国の時代劇と言えば王宮絡みのお堅い話が多いイメージだけど、これは市民の目線が入っていて観やすかった。
白黒シネマスコープでワンシーンだけ黒澤映画っぽいBGMが入ります。
至って地味～なお話を、古き良き日本の時代劇のようなリッチな見た目で作れる韓国の底力。
朝鮮史疎くても分りやすいストーリーラインなので時代劇苦手でもこれは楽しめるのではないでしょうか。
まずもって、知ってるようで知らない流刑者の生活というのがわりと斬新だった。
しかも主人公の先生、流刑者なのに村民からおもてなしを受け畑を耕すわけでもなく監視されてるわけでもない悠々自適生活。
何なら離島に来た方が人生を満喫してる感すら漂う。
日本の流刑も似たようなものらしく、その辺も興味深く観られました。
ソル・ギョング演じる主人公を偉人として描かず、達観したような人物にも描かない、説教臭くならなかったのがとても良かった。
