IRI

アメリカン・ユートピアのIRIのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
4.2
ジョナサン・デミ大好きだし、スパイク・リーはいまいちハマらないし、さすがに「ストップ・メイキング・センス」を超えることはないなと思いつつ観に行ったんだけど、ライブの演出だけでなくカメラワークも完璧で、気づいたらのっけから泣いてた。

その後も素晴らし過ぎて、結局映画の半分くらい泣いてた気がする。ハマらないとか言ってごめん、スパイク。

ちなみに「ストップ・メイキング・センス」なんて素晴らしいライブフィルムがあるのに、なぜ今またデイヴィッド・バーンのライブフィルム?とツッコミが入りそうだけど、観た後になって言えるのはスパイク・リーが正しい!ということ。

デイヴィッド・バーンのショーほど(ショーの強度を下げずに)観客に思考させることを促すショーはないし、映画にすることで、僕らのように英語の得意ではない人たちにも歌詞の意味を伝えて、世界中の人々に影響を与えられる可能性を持たせたという点だけで本当にこのフィルムを作った価値があると思う。

彼の言葉は世界を良くするためにとにかく脳の回路を変えるよう促してくれるし、今からでもより良い新たな状況を作り出せるとショー全体を通して語りかけてくれてて本当に最高だった🧠🚲
IRI

IRI