秀ポン

DC がんばれ!スーパーペットの秀ポンのレビュー・感想・評価

2.9
バッドガイズみたいに、「子供向けと言いつつ……?」って感じかと思ってたけど、がっつり子供向けだった。自分は対象じゃないと思うけど、感想は残す。

面白いくだりをやるときに、余計な間を置いているせいで面白くなくなっていた。
何かに対するリアクションがいちいちワンテンポ遅れている。

それと、ペットからの人間への無償の愛が悲しかった。エースは普通に人間のこと恨んで良いだろって思う。
「どんなときも尽くす、だ」ってセリフまで言わせて、まるで美談みたいに描いてるのがちょっと怖い。

しかし本作ではその辺りをちゃんと相対化していて、例えば今作の悪役のモルモットは、レックスから明らかに実験動物としての扱いしか受けていないのにも関わらず、自分達はパートナーだと思い込んでいる。
これはエースの言う「人間への無償の愛」の裏面に相当する。つまり、無償の愛と盲信って隣り合わせだよねということをしっかり描いている。
この相対化のおかげでしんどくならずに見続けられた。
(この相対化によって生まれる「ペット達の無償の愛が報われるかどうかは100%飼い主次第」ってメッセージ性は、ペットを飼う、もしくは飼いたがっている子供に向けた映画として良いねって思った。動物達に対して誠実な描き方かは別として、教育的ではある)

そんなモルモットをみんなで倒してやったぜ!イェーイ!みたいな終わり方にはかなりムカついていたので、ミッドクレジットシーンでは嬉しくなった。
パートナーができて良かったじゃん。

──その他、細かな感想。

・バットマンが面白かった。レゴムービーとかでもそうだったけど、シリアスなキャラって距離を置いて見ると途端に面白くなる。

・オチ要因としてのカメのキャラは常につまらなかった。

・教育的で良いねとは書いたけど、わりかしそこはどうでも良かった。
子供がいない自分にとっては、「これは子供に相応しい子供映画なのか?」みたいな、検閲的な見方は意味不明だ。
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