監督、主演クリントイーストウッド。
これだけで、絶対いい映画なんだろうなぁと、名を知っている人は思うだろう。
しかし、今作はそうでもない。
いい映画の皮を被ったのなんのことない映画である。
引退したじじいが少年と出会って最初は反発し合うもの次第に心を通わせる、例のやつである。
それwithニワトリの映画である。
いい話なんだろうなぁとか考えず無心で適度に笑いながら気楽に楽しめばいいと思う。
優しい時間がそこにはある。男のケジメがそこにはある。女の優しさがそこにはある。
だけど終わりはあっさりである。
だが現在91歳の爺さんが主演も監督もやってるってだけでとんでもなく凄いことなのである。
弱々しい歩き方、全ての動きがスローで心配してしまう。
そろそろ限界では?もう身を引いた方がいいのでは?とも思う。
だがしかし、彼が映画を作り続けてくれることに、それも主演まで果たす姿に、どれほど多くの人が勇気を貰えることか。
最後の時まで映画を作り続けてほしい。