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レミニセンスのピポサルのレビュー・感想・評価

レミニセンス(2021年製作の映画)
3.8
過去に執着して記憶のなかで精神的な安泰を得ながら生きていくことを決して否定せず、一方でポジティブな気持ちで未来に生きていくことの両方とも肯定しているのは好印象。また、分断が起こっているマイアミから遠く離れた沖にある小屋で希望の存在が生き延びているのも物語の中立性を支えていてよかった。
お話を推進しているのがニックの恋心だけで、それも一目惚れみたいな感じだったので興味をもてず中盤までは眠かったけど全体像が見えてきてからは持ち直した。ただ、アクションは慣れていないのか臨場感がなく残念。敵を追いかけるシーンで建物に飛び移るあそこはちょっとひどかったかも...
で、とっ捕まえたその敵の記憶を覗くことで事の真相をそっくりそのまま知ることになり、まあそういう物語なのでしょうがないんだけどなんだか呆気なさを感じてしまった。それまでの過程でいろいろあるからいいんだけどね。
水没都市のルックは言わずもがな最高。続編作れる要素はいくらでもあるので作ってくれさい。
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