KnightsofOdessa

英雄は死なないのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

英雄は死なない(2019年製作の映画)
1.0
[西欧人の傲慢さが表れた一本] 0点

『Memory House』と並んで今年のワースト。未だにこんなゴミが作られてるという事実に驚く。流石西欧、何しても許される気でいるのね。パリの街中でゾランという男に間違えられたジョアキムが、自身のルーツ的なものを探しに恋人アリス一行とカメラを持ってボスニアに乗り込む話。幾度となく1983年の話だと言っているのに、結局全てその10年後に起こった内戦の話に持ってく頓珍漢な展開に、旧ユーゴの歴史を果てしなく踏みにじる西欧の傲慢さを感じる一作。監督は2000年代に特派員としてここらへんの土地に住んでいたらしいが、何を学んだというのだろうか。挙句の果てに"長く生きられない"→嘘も方便というクソみたいなお涙頂戴譚のために無関係な内線の歴史すら蹂躙される始末。アルジェリアで同じことやったら絶対どやされてるだろうに、ボスニアでやるのは許されてる不思議。どうか自慰はフランス国内でやってくだされ。

キェシロフスキ的な神秘を感じさせる設定が、意味分からんドキュメンタリー映画を作る過程みたいなドキュメント性に上塗りされるちぐはぐさも気になる上に、最終的にスピリチュアルに戻ってきちゃう気味悪さには辟易。任意の要素がしっかり滑ってる。アデル・エネルでも映画を救えないことがあることを知った。彼女のことだからセルビア語を頑張って勉強したんだろうに…
KnightsofOdessa

KnightsofOdessa