バリカタ

アポトーシスのバリカタのレビュー・感想・評価

アポトーシス(2020年製作の映画)
1.0
アンコール上映にて鑑賞。観るか観ないか?最後まで悩んだ作品。
けど、観られるのは最後かも?と思い鑑賞。

まず、セリフが聞き取り辛い。
全部ではないが全体の1〜1.5割がモゴモゴや滑舌悪く聞き取れなかった。
冒頭のシーンから何度かあったので、作品を理解しようと思う気持ちがどんどん萎んでいきました。
効果音が邪魔に感じたり、音が途切れたりしたので、基本的な点ができていないとこちらの集中が途切れます。次回作あれば改善を求めたいですね。

さて、本作。
なんだろーなー、監督の言いたいことはあるけど、なぜその解にいきついているのか?が自分でも明快に出ていないので、そのなぜ?を頭の中でぐるぐる回ってる様を見せられてる感じです。
あれも命。これも命。この死の意味は?この死にたい気持ちって何?みたいな。
だから、それを見てもツマラナイのです。

だけど、結論みたいなことはセリフで語らせるんですよね?監督自身に言い聞かせるように。
本作は監督自身の私小説的な作品なのではないでしょうか?勝手に想像しますが。
もし、そうであればもっともっと不恰好でよいんじゃないですかね?
妙に体裁ばかり整えてる気がします。

あと、間違ってるとはおもいますが感じたので。
監督は庵野作品に多大に影響をうけていませんかね?特にTV版、旧劇版のエヴァ。
心理描写の映像なんてまんまだし、主人公がなんちゃってシンジくん。
カメを愛でる女性とのラストなんて、まんま旧劇の「まごころ〜」だなーって。

あくまで憶測ですが。
そんなのも邪魔しちゃって、どこか監督のホントが見えない本作、僕は楽しめませんでした。