バリカタ

コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ーのバリカタのレビュー・感想・評価

3.0
【重くならずに事実を知る映画】

中絶が公に認められていなかった時代の話。
中絶薬の市販について議論されていた現在では
想像できないような時代のお話です。

サスペンスタッチの作品を想像していましたが
とってもポジティブかつ軽い(良い意味で)作風
となっていて見やすいです。

病院での陳情シーンはなかなかのシビアさで
当時の女性の弱い立場を顕著に表していましたが
それ以外は女性同士の絆でポジティブに
社会に向かっていく様が爽快ですらあります。

本作はテーマこそ重いですが、社会派ドラマでは
ない(と思う)ので、プロセスは詳細には描かれず
時代によって変わっていく女性の権利を高らかに
宣言していくような、勇気づけるような物語と
なっています。

日々、抑圧されえている気分の方にはスッキリを
与えてくれると思います。

久しぶりのシガニー・ウィーバー。健在でした。
作品が締まったなぁ。