Kenji

ウォンカとチョコレート工場のはじまりのKenjiのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

チョコレート店を開く夢を叶えるために、街に来た純真な青年ウィリー・ウォンカ。
お金が無くなってしまった彼は、悪徳な宿屋に借金を作らされ孤児のヌードルたちと一緒に洗濯の仕事をさせられる。
チョコレートの店を諦めきれないウォンカは、仲間たちと一緒に店を開くために奔走する…。

イギリスの作家ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』が原作で、その後『夢のチョコレート工場』、『チャーリーとチョコレート工場』と映像化されている人気作品。

本作でも登場するチョコレート工場の工場長、ウィリー・ウォンカ若き日の物語を描いておりティモシー・シャラメが演じました。
全体的にポップでファンシーに明るい作風になっており、絵本の様な世界観になっていました。
『夢のチョコレート工場』もリスペクトしたミュージカルパートでウンパ・ルンパの歌も出てきて良かったです。そしてウンパ・ルンパのデザインも『夢のチョコレート工場』順守となっていました。

ティモシー・シャラメのミュージカル初作品らしいですが、歌声も良く引き込まれました。

ハリー・ポッターらの制作陣で固まっていたので、ミュージカルパートも力が入ってました。

観たあとに甘く優しく幸せな余韻で包まれるファンタジーミュージカルで、12月頃の寒くなる季節に温かさがある作品で面白かったです。

細かい部分などは、作品や世界観も含め純粋に楽しめるのであまり気にせずファミリー層や幅広い層にも観られる感じになっています。

ウォンカに協力する面々も個性的に描かれ、厚い友情もある人たちで観ていて温まりました。

立ちはだかるチョコレート組合には、原作でウォンカのお菓子の製法をスパイした3社。スラグワースやプロドノーズ、フィクルグルーバーらが登場しました。しかもスラグワースは、ヌードルの伯父で母親に黙って宿に捨てた下衆としても描かれてました。

チョコレート組合らの妨害もありながらも、最後彼らの裏帳簿が明るみになり逮捕され仲間たちの夢も叶いながらもウォンカは、ウンパ・ルンパとともに皆に幸せを分け与えるチョコレート工場を建てる夢を持つラストで終わりました。

作中、毛生えキャンディーの匂わせや空中浮遊チョコ、チョコの川、チョコの森、カップの花など小ネタが満載でしたが母が最後に作ったチョコバーで金の紙にメッセージが添えられていた所も金のチケットに繋がるのは、感動的でした。

ラストに『夢のチョコレート工場』で、今は亡きジーン・ワイルダーが歌った『PURE IMAGINATION』も披露していて良かったです。

ウィリー・ウォンカを知ってる人も知らない人も、楽しく観れるファンタジーミュージカルで夢を叶えることや友情、家族愛とドストレートなテーマ含まれている作品で楽しかったです。

観たあとチョコレート🍫やホットチョコものみたくなりました。
Kenji

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