重松清は、流星ワゴンよりとんび派なんですよ。そして原作が好きすぎると実写化するとケチつけたくなるんよ……
というわけで、この尺によく収めたなあとは思いますが、好きなとこをカットされまくったので原作ファンからすると、う〜〜〜んな感じでした。
阿部寛はヤスさんだったが、北村匠海はアキラくんではない。いや、これは北村匠海がどうというより、脚本がよくない。
父を恨むことは全くなかった、のアキラくんにあんなん言わせる脚本に私は激おこであります。
なーにありきたりな台詞言わせとんねん!父さんが死ねば良かったんだ!みたいな使い古した台詞で引っ張るんやめてほしいわ。
アキラくんの印象悪くなるやん。
素直で可愛くて純粋でお父さんにまっすぐ育てられて、父さんのことを一度たりとも恨んだことないのがアキラくんですよ!
父を誇りに思っているのがアキラくんですよ!
そんなわけで、子どもアキラくんは良かったが、グレたときのアキラくんからちゃうねん!このアキラくんはホンマのアキラくんとちゃうねん!ってなりました。
いやもう勘弁して欲しい。
ついでに、アキラくんの原稿の内容変えとんマジ意味わからんけん。
由美さんとのエトセトラも尺の関係上仕方なかったんでしょうが、順番!順番があるやろ?!
由美さんのくだりからの健介見たかったのに!うわあああん!というのが私の感想であります。
それはさておき、孫語りするヤスさんが最高に素敵なのでぜひ原作読んで欲しい。
阿部寛が涙脆さと可愛さがちょっぴり少なめではあったものの、とてもヤスさんで、薬師丸ひろ子がとてもたえ子さんだったので、それでいいか……と思ったりもします。
全ては尺のせいでしょうか。
ドラマ版がとても良いとの噂なので、今更ですが見てみようかなあと思ってます。