『ゴジラVSコング』も『閃光のハサウェイ』も延期でいつ見られるか分からないこの状況下で『アーミー･オブ･ザ･デッド』に続いて『ジャスティスリーグ･スナイダーカット』迄お家で見せてくれるジャック･スナイダー監督にはもうそれだけで大勝利だ！ヽ(`Д´)ﾉｳｵｫwwwの五億点を差し上げたい。
(二ヶ月遅れだけど)
あの辛気臭いオープニングじゃない！(ここ重要)
ハッキリと之は『BATMANvSUPERMAN』の続き、スーパーマンの死と其れに反応する三つのマザーボックスで幕を開ける。
兎に角もたっぷり追加シーンの嵐。
アベンジャーズが四本の映画で一本の作品と考えれば本作の四時間て時間は決して長くはない。
寧ろこれだけの内容をよくぞ四時間で纏めた感じ。
スナイダー監督降板により｢無い｣と言われてた『スナイダーカット』が一転｢有る｣となってからファンの投票その他諸々あって、更に追加撮影を経て遂に配信にてその全貌が明らかになった。
これって殆どホドロフスキー監督版『DUNE』のフィルムが存在してて公開された位の奇跡的な事だと思うと更に感激度は増す。
矢張りスナイダー監督の独自の映像美、お馴染みスローモーションからのアクションもこれでもかとやってたし、画面の｢昏さ｣の美しさもダークなスナイダーDC世界はこれでなきゃと思う。
予告でも燃えた🔥古代の戦争シーン。
｢ダークサイド軍第一回地球侵攻｣
の其れを迎え撃つアマゾン･アトランティス･人間･神々の連合軍＋異星人グリーンランタン。
300のレオニダス王みたいな人は誰？と思ったんですけど手から雷光発射してるのであれがゼウスで横で一緒に戦ってた、ダークサイドに致命傷に近い深手負わせて撤退させたのが軍神アレスなのかな。
サイボーグ=ビクター･ストーンの過去場面。
雪が降りしきる中のアメリカンフットボールの試合シーンが特に映像の点で素晴らしかった。
『ウォッチメン』もそうだったけどスナイダー監督の(ヒーロー物映画の)映像はアメコミというよりヨーロッパのBD(バンド・デシネ)のイラストを実写化したみたいな独特の暗さ･昏さ･美しさがあって、前記のフットボールシーンはまるでフランスのBDアーティスト、アンキ･ビラルの描く絵の様だった。
そして、ただの人数合わせのマッシーンロボだったサイボーグが実は話しの根幹を成す重要な役であった事が分かった。
｢0と1のデジタル世界の支配者｣であるサイボーグの真の能力はコンピュータ･ネットワーク、電脳世界の中でこそ発揮される。
空一面の世界中の核兵器を一斉発射する(イメージ)シーンや、銀行口座の資産が視覚化された空間で貧しいシングルマザーを助けたり、マトリックスみたいな世界での活躍シーン。
この新ヒーロー、サイボーグの誕生譚･オリジンが描かれた事によりサイボーグの重要性と彼が実質的な主人公だったんじゃないかと思う程の大活躍だった。
なのでスナイダー監督降板による何たら監督のパワハラ暴露とワーナーへの批判から結局解雇されて『ザ･フラッシュ』と共に予定されてた単独主演作『サイボーグ』も無しになってしまって残念。
そして何よりエピローグで｢ナイトメア編｣の一応の決着が描かれた。
スースクでは殆ど出番がカットされたジャレット･レトのジョーカーがワンシーンながらその真価を見せてくれた。
崩壊した未来世界で生き残ったヒーロー達とデスストローク、ジョーカーらヴィラン連合VSスーパーマン！の一番いい所で｢つづく｣はもう続編は制作されない事は決定してる映画だけにスナイダー監督が好き勝手やって｢後はみんなで想像して楽しんで｣みたいなメッセージにも思える。
ザック・スナイダー構想の『ジャスティスリーグ三部作』では2でヒーロー達の敗北、『帝国の逆襲』みたいな話し、つまり｢ナイトメア編｣に繋がる世界が描かれて3で最終決戦、ダークサイドが反生命方程式を完成されて全宇宙支配からのヒーロー達が時間を巻き戻して逆襲みたいな展開だったらしい。
だとすると四時間の大作『スナイダーカット』ですら未だ序章でしかないと思うと之で終わりは甚だ残念ではあるけど、兎に角見る事が出来た事に感謝。
最後にちょっと出たバットマンの戦車はフランク・ミラー『ダークナイト･リターン』のバットタンクだった。
ジョーカーの台詞からやっぱりロビンを殺したのはジョーカーだとハッキリした(多分)
噂されてたマット・デイモンによるロビンが回想ででも登場してくれてたら最高だった。
ワーナーとの決裂もありもう続きは望めないもののHBO制作のドラマ『グリーンランタン』がドラマとしては最大規模の作品になるらしく、そちらが実質的な『ジャスティスリーグ･スナイダーカット』の続編的な意味合いも含む作品とかだったら更に嬉しい。
