ワシーリー・シュクシン監督作品。
刑務所から出所したエゴールは農村に住み過去と訣別する決心をするが・・・という話。

落ちぶれた男が更正して人生をやり直そうとする話なんだけど、いまいち話のつながりとか盛り上がりにかける。感情移入もあまり出来なかった。

最後の水面へ車が突っ込むシーンが一番印象に残ってる。

アキ・カウリスマキのオールタイムベストのひとつということで見たがびびるくらいここからパクリまくっている。めっちゃカメラは動きまくるが。弱者男性と傍の乙女、暗いというより黒い室内撮影と、添えられたポスターや酒や赤のセーター、港にポツンと座る情景…『罪と罰』はこれを様式化したかったのか。

序盤に主人公が着てるセーターが良い色だけど最初はそのセーターのことをカリーナていうのかと思ったけど花のことか。
40歳なのに喋ることが無い…て言うのボロ泣きだし判事にああいう態度とっちゃうのも身に染みて分かるわ。
スエードの靴履くひとは上品でないとっていうのも良いこと言うな〜と思ったけどワーシリーさんも上手く言えたと思ったと見えてその後しばらく引っ張る。