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14歳の栞のeulogist2001のレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.8
彼らの「人生」にほんの少しばかり寄り添ったような気持ちになった。まだ未成年の14歳の子どもだと思うのも勝手。彼らは(そしてもちろん我々も)何歳であろうと自分自身の考えを持ち、自分自身の「人生」を生きている。そこに老若男女はない。

社会的、肉体的、経験的な分類で分けることの意味は、個別の人生においてはまったくないのだ。

それを久しぶりに痛烈に感じた。これまでもいろんなことを悩み、苦しみ、時には喜びも味わってきただろう。そしてその旅はこれからも続くのだ。

おおいにエールを贈りたいし、自分自身もしっかりと生きていきたい。

※ひとつの集団としてみて、群像劇としてみてもおもしろい。やさしいコもいれば、自分しか見えてないコもいる。前向きなコもいれば、悲観的なコもいる。そんななかでも、誰かがそっと見守っていたりする。それはけして教師が教えた事でもない。特にそこに人間のすばらしさを感じられた。

観るたびに違う感想を持ちそうな作品。ただ個人情報満載なのでDVD化は難しいだろう。
※わたしが通っていた高校の地元だった。親近感が湧きまくり。
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