『エレファント』や『君が生きた証』をはじめとして銃乱射事件をテーマにした映画はたくさんある
そんな中でこの作品は"被害者遺族と加害者遺族の対話"という今まで見たことのないとてつもなく重いスタイルで望んできた
しかもこれが修復的司法というアメリカで実際にあるものだというのだから驚き
密室の会話劇だから動きはほぼないものの、そのショットの撮り方や立ち位置の変化で状況の変化を表現しつつ、主演4人の圧倒的な演技力でもってストーリーを展開させていくのが非常に凄かった
ラストであるひとつの希望というか気持ちの変化が見えたのに最後別れる際に煮え切らない感じになっているのは、やはり赦すという行為が与える側と与えられる側という関係性のもとで成り立つものであるからなのかなと思った