このレビューはネタバレを含みます
現実の 延長線上にあるようなファンタジー
子供の頃の世界の見え方、距離感、感じ方、そういうものを多くの人が共感できるように仕向ける監督はやはりすごい。経験してきたことはひとりひとり違っても、共有してきた感覚もあるんだなぁ、と不思議な気持ちに。
親と子のあり方だって、家族の数だけ異なるけれど、ネリーのようにまっすぐ目を見てAu revoir !できるような関係であれたらな。
予告とか見ずに行ったので、「私はあなたの娘なの」で素直に驚き、本当にファンタジーなのか、彼女がそう思い込んでいるだけなのか、分からないまま見終えた。でもそこは本筋ではないんだろう、などと思いながら、、
が、鑑賞後、予告ですでに3世代のタイムスリップものとして紹介されていたことを知り、やっとファンタジーだったと気づく。
そういう意図で作られたものであると知ってもなお、やはりあの時間が夢でも、現実でも、どちらでもいいんだろうなと思う。きっとたしかにあの3人に共有されたのだ、と信じられる結末だったからね。
なにより、本作品を母と見られてよかったです。