工藤蘭丸

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイドの工藤蘭丸のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』のマリア・シュラーダー監督・主演によるSFロマンスですね。最近、似たような作品も多いけど、女性が主人公でアンドロイドが男性というパターンの映画を観るのは初めてかも。しかも単なるコメディやファンタジーとしてではなく、将来実際に起こり得ると想定しているかのような、真面目な考察を入れているのも興味深いところでした。

主人公は、新しい物よりもむしろ古い物に興味を示す考古学者の女性という設定で、初めっからこのようなロボットにはあまり興味がなさそうなところから始まる。

そうなると、話のパターンとしては決まっていて、それがどんなふうに彼に惹かれて行くかということだけになってしまうんだけど、まずまず普通に面白く観ることは出来ましたね。最高のセックスを味わうことによって心まで引きずられてしまうのも、女性ならではのリアリティが感じられました。

この女性は、最後までロボットの恋人を持つことには抵抗があったようだけど、もしこのようなロボットが実用化されたとしたら、流行るのは間違いないだろうなあ。私はもう恋人が欲しいような年でもないけど、家事をやってくれるだけでも十分かも知れませんね。