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白い牛のバラッドのぷーやのレビュー・感想・評価

白い牛のバラッド(2020年製作の映画)
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そのくらいの罪で死刑とか、職場の半分は逮捕半分は解雇とか、知らない男を部屋に連れ込むのを大家が見たから半ば強制的に退去とか物語の本筋ではないとこでイランのヤバさを感じる。
白い牛って死刑にされた旦那のことかと思ってたけど、彼女と娘のことでもあるよね。何も悪いことしてないのに結局住む家も頼れる人も誰もいなくなったわけで。裁判官がわけわからんアプローチしてなければこんなことにはならなかったんだ。慰謝料ももらえたはずだし。ゆうこの天秤でも似たような気持ちになった。
口紅をさす印象的なシーンが2回あり、1回目は分かりやすいメタファーだけど、2回目のはどういう風に捉えるべきかな。いずれの場合でも強い決心を持って望む場面というの点では共通してる。
結局最後は彼女の心中でだけ裁判官を殺し、捨て置いたのだ。同害報復の輪廻から脱した姿はたくましく、でも寄る辺ないのだ。
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