強烈な皮肉。ブラックユーモアの応酬。
知的な下品さ。面白い。
一部の変なカメラワークは先日フィルメックスで観た『この通りはどこ?あるいは、今ここに過去はない』を思い出したりもした。
主人公の女性を追ってるかと思いきや、企業の看板とか何気ない街の風景とかにスーッと吸い寄せられていく。恐らくカネの匂いに誘われて動いているんじゃないかっていうのと、コロナ禍の街でゲリラ的に撮影してるんじゃないかと思うから今(撮影当時だから少し前だけど)のリアルな街の姿っていうのを写してるのかな、とは推測できる。
二部が一番笑う。なるほど確かにゴダールっぽさある。YouTube動画みたいでもある。ゴダールってYouTuberだったんじゃないか。ここのジョークのレベルの高さ。なんかこういうキワキワの知的なギャグを言うバカリズムみたいな人が日本のお茶の間にいたらいいのにとか思う。
なぜセックスについて語ることはタブーとされるのか。子供の頃から疑問だった。当たり前に世の中にあっていいものを無いもののように、あっちゃいけないもののように扱うのが気持ち悪いなと。むしろ積極的に子供に教えるべき。正しい性教育がなされれば性差別も今よりマシになると思う。