「アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ」
金獅子賞を受賞した作品ということもあり、結構期待してみたが、何とも評価に困る映画だった。3部構成で1と3部がコロナ禍の中、自身のセックステープが流出してしまった女性教師が描かれ、2部ではルーマニアの美と悪がゴダール的コラージュで描かれる。
監督が伝えたいことは分かるのだが、尺がやや長めにも感じた。3部は女性教師の処罰を保護者が議論するという非常に面白い場面で見応えがあるのだが、何が起きているのかもあまり理解できない1部はかなり退屈だった。
日本で公開されたバージョンは検閲が入ったシーンのようだが、男性器やなんなら挿入シーンまでしっかり写っていたので、何を規制したのかが非常に気になった。